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2025年12月14日
様々な痩せるための方法がありますが皆さんの中には面倒くさいと感じる人もいるでしょう。実際にやせ薬は存在します。しかし、それぞれにも一長一短があります。
まずは食欲抑制剤(サノレックスなど)で脳の満腹中枢を刺激して食欲を抑えます。結果食欲が減り痩せていくわけです。ただし依存してしまう人もおり「服用は3ヶ月まで」とされています。なので、3ヶ月以降は自分の意思で食欲のコントロールをする必要があります。
次はGLP-1受容体作動薬(リベルサス・オゼンピック・ウゴービなど)です。GLPとはGlucagon Like Peptide(グルカゴンに似た物質)と言う意味です。これが血糖を積極的に筋肉などに取り込み血糖値が高くなるのを防ぎます。また脳に満腹感を与え、食べ過ぎを防ぎ、結果痩せるというわけです。ただし副作用として吐き気・下痢・便秘が生じる事があります。また保険適用されているので条件さえ通れば3割負担程度で服用できます。条件は3つで全てパスしなければいけません。一つ目はBMIが35以上です。BMIとは体重を身長の2割で割った数字で例えば身長170cmの場合は体重が100kg位あってはじめてBMI35に到達します。ちなみにBMI27以上でもギリ大丈夫ですがその際は脳梗塞・脂肪肝・心筋梗塞・高血圧・2型糖尿病などのうち2つ以上満たさねばなりません。
二つ目は「高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のうちどれか1つがある」ことです。
最後に「運動療法と食事療法を6ヶ月行っても効果が出なかった」ことです。
ただし、これらの条件は保険適用のためなので自費なら自由に買うことができます。
次はSGLT2阻害薬(フォシーガ・スーグラなど)です。SGLTとはSodium Glucose cotransporter(ナトリウム・グルコース共輸送体)のことで、腎臓で糖を再吸収する役目があります。しかしこの薬はその働きを邪魔するので結果的に糖の排出を促進します。結果的に糖の吸収を30~50%ほど抑えます。ただ糖が尿に出やすくなると問題があります。雑菌は糖を栄養にしやすいので膀胱炎や尿路感染症が生じやすくなります。
最後は膵リパーゼ阻害薬です。脂肪分解酵素である膵リパーゼの働きを止めて脂肪の吸収を抑える薬です。これによって食べた脂肪の30%を体外に排出します。この薬は薬局で買えますが、へそ周りが男性85cm・女性90cm以上ないといけません。ただ太る最大の原因は糖質なので脂肪の吸収を抑えても効果は限定的かもしれません。さらに副作用として油がお尻から漏れることがあります。しかもこれは自分の意思とは無関係に漏れるので、抑えるためには脂質を含む食べ物を食べないことしかありません。
いずれも薬には一長一短があり、まずは食事と運動を意識してそれでも厳しいようならば薬と考えるのが良いでしょう。
福田