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第562回 どんなに運動しても痩せない理由

2025年09月14日

ダイエットにおいて重要なのは運動と食事どちらだと思いますか。正解はどちらもです。

どんなに食べても食べた分だけ運動をすれば痩せられるのではと思うかもしれません。

まず人間には特別な運動をしなくても消費する「基礎代謝」というカロリーがあります。これは呼吸や消化また日常的な生活動作での消費カロリーです。ここで我々は「運動すればするほど消費カロリーは比例的に増える」と考えるかもしれません。しかし、アメリカのデューク大学の人類進化学者のハーマン・ポンツァー博士によると、実際は運動を増やすほどカロリー消費量の増加は鈍くなっていきます。

つまり運動を2倍頑張っても2倍食べたらデブになるわけです。

そもそも狩猟採取メインの原始時代において人間にとって何よりも恐れるのは「餓死」です。逆に太りすぎて死ぬことなどレア中のレアでした。よって体は痩せることに全力で警戒するので普段の消費カロリーを少なくしようとするので「基礎代謝」を減らしてしまうのです。

結果、運動を増やしたとしても総消費カロリーがそこまで増えるわけではないのです。だからダイエットには停滞期があるのです。

筋肉を増やすほど代謝しやすくなって痩せやすくなると言われたりしますが、筋肉質になるほど色々な運動が軽々できるようになるのでそういう意味でも普段の消費カロリーは減るとも考えられます。

さらにポンツァー博士によると運動量を増やすほど食事量も増えやすくなります。つまりダイエットのためには運動すればいいというのは間違いで、いくら運動しても食事を軽視すればデブ一直線になるわけです。

だからといって運動は無意味なわけではありません。まず比例的でなくても運動量が増えると消費カロリーが増えるのは確かで、長期的には減量効果はあります。さらに運動はダイエット目的だけではありません。運動によって筋肉がつけば年をとっても活力的で若々しくいられます。逆に運動をしないと痩せてもどんどん動けなくなっていきます。さらに体の健康だけでなく、運動によって気持ちが活性化し鬱になりにくくもなります。

ただ運動にダイエット効果だけを求めすぎず楽しみながら実行することで長い目で見れば心身ともに健康になっていくはずです。

福田

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