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第540回 聴雨寒更盡 開門落葉多

2024年12月06日

聴雨寒更盡(あめをきいてかんこうつく)開門落葉多(もんをひらけばらくようおおし)と読み、

屋根にあたる雨の音を聴いていると、寒さが一層増す夜を過ごしていましたが、翌朝、門を開いてみると、落ち葉が一面に落ちていました。という内容の禅語です。

 

昨晩、雨かと思っていた音は、実は葉の落ちる音だったということです。

このような叙景を禅では、現成(げんじょう)という言葉で表現されます。

現成とは、眼前に隠れることなく、ありのまま現れていること。 自然にできあがっていること。

つまり、自然の摂理が仏法そのものということです。

晩秋から初冬に茶掛け軸として掛けられるところもあるそうです。

 

禅語の多くは漢語で書かれており現代の我々では読むのは難しいですが、

時代が進みこれを元にした和歌が詠まれました。

 

「秋の夜に雨と聴こえて降りつるは風にみだるる紅葉なりけり」

『拾遺集』紀貫之

 

紀貫之が秋の夜に紅葉乱れ散る風情と、艶なる女の悶えを詠んだ歌と2つの意味があるとの事ですが、和歌ともなれば読むどころか詠むのも難しいです。

藤浪

 

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第539回 ハイビジョンの日

2024年11月24日

11月25日の「ハイビジョンの日」は、ハイビジョンテレビの走査線の数が1125本であることが由来となっています。「ハイビジョンの日」は郵政省(現在の総務省)とNHKによって制定された記念日となります。
実は9月16日も「ハイビジョンの日」となっていてハイビジョン放送の画面の縦横の比率が9:16であることが由来となっています。こちらは通商産業省(現在の経済産業省)によって制定された記念日となります。
もともと「ハイビジョン」という言葉は 「HDTV(high definition television)」という言葉の略で、 NHKが開発した放送規格のことを指していました。そのため、世界的には「ハイビジョン」という言葉はあまり使われず、専ら正式名称の「HDTV」という言葉が用いられます。
このハイビジョン放送が試験的に始まったのは1898年のことで、当初は放送局がNHKのみで、1日に5時間しか放送されていませんでした。それでも、当時のカラーテレビの形状と比べるとわかるように、人の視野に合わせたアスペクト比9:16のハイビジョンは画面も大きく見え、進歩的な印象を与えました。
この時の放送方式は現在でいうところの「アナログハイビジョン」というものでした。
その後、2000年になると民放も含めて衛星放送でハイビジョン放送が正式に始まることとなります。
2003年になると前述のアナログハイビジョンから一転して放送データを0と1のデジタル信号に変換して送り出す「デジタルハイビジョン」の放送が開始されます。
知っての通り、このデジタルハイビジョンは瞬く間に広まり、2011年の7月にはアナログ放送からの完全移行が果たされるのですが、この理由として大きいのが「電波の有効利用」です。
実は、通信に使用できる周波数というのは限られた一部なのですが、特にアナログハイビジョン放送は近い周波数で放送されたもの同士が混線しやすいため、周波数を変えるための中継局を大量に作っていました。そして、その結果たくさんの周波数が使用されました。
奇しくも当時は携帯電話が爆発的な普及を見せ始めた時期であり、使用可能な電波を増やすためにこのような移行がなされたというわけです。
現在では全てのテレビモニターが薄型になり、ハイビジョンではなく、ウルトラハイビジョンの4Kが当たり前となり、8K放送もすでに始まっています。
8Kの高精細の迫力ある映像は、スポーツ観戦や、ゲームなどには本当に最適だと思います。
外山

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第538回 認知症による記憶障害

2024年11月17日

認知症の症状には記憶障害がありますが、忘れっぽくなるだけだと考える人もいると思います。ですが認知症による記憶障害はそんなものではありません。

認知症になると記憶がよく飛びます。他に音の刺激に対して鈍くなったり、今までできたことができなくなったりします。また思ったように体が動かないことがあり、その結果様々な行動で困難が生じます。

認知症ポイントにはアナログ時計を読むのも難しくなります。ちなみにデジタル時計なら認知症の方でも読みやすいです。

認知症は漢字や文字が読めなくなり図形のように見えるようになります。

尿意を始め身体感覚が鈍くなるので自分がトイレに行きたいのかも分からなくなります。また、見えているものがうまく認識できず距離感がつかめなくなり、その感覚の歪みでさらに行動がしづらくなります。マークや記号なども理解ができなくなります。

他にも長期に渡って記憶が飛び、若かった意識になってしまうこともあります。

現在の家の他、周囲の風景すらも見知らぬ場所に感じられることがあります。なので、この状態のまま動き回ってしまうのが「徘徊」です。

少しの動作で記憶を失うことがあります。なので、買い物の際に細かい計算が苦手になり、高額紙幣で買い物をするようになります。その結果財布の中がたくさんの小銭であふれるようになります。もしご高齢の方の財布が小銭であふれていたら危険です。

他にも家族すら認識があいまいになったりします。

嗅覚や味覚にも影響を受けて匂いや味がしなくなることもあり、料理の味が濃くなる傾向があります。身体感覚が変わることもあり、お湯がスライムのように感じ不快に思ったり、温度感覚が変わることもあります。その結果入浴を嫌がりどんどん不潔になってしまいます。

時間の感覚が狂い短時間だと思っていたことも長時間経っていることもあります。

自分で話したことも記憶できず同じ話を何度もしてしまう事もあります。

物をなくしたり忘れたりした際に周囲に盗まれたと思い込み「物盗られ妄想」が生じることもあります。

全ての認知症患者にこのままの症状が出るわけではありませんが、一部だけということもありますし程度の差もあります。認知症になると色々生活がしづらくなるもので、これらの症状がある人がいれば気を付けましょう。

福田

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第537回 ポッキー&プリッツの日

2024年11月11日

本日11/11は「ポッキー&プリッツの日」です。

先週の土日あたりでスーパーへ行ったところ、どこもポッキーやプリッツのPOPを大々的に出していました。

 

「ポッキー&プリッツの日」は1999年11月11日を第1回として始まった記念日だそうです。

しっかりと日本記念日協会にも認可されている記念日とのこと。私はてっきり若者の間で流行ったなんちゃって記念日かと思っていました…。

記念日の由来はポッキーやプリッツの形が1に似ているから。

1999年から開始、とはキリの良くない年からだなあと思ったのですが、なんと1999年は平成11年のため、1が6つもあるとても特別な11/11なのだとか。

もしかしたら、この特別な日を狙って認可のタイミングを図っていたのかも??遊び心があるなと感心しました。

 

他にも個人的に面白いと思う記念日を見つけたので、ご紹介していきます。

・いいブーブーの日(11/22)

「いい(11)夫婦(22)の日」で知られる11/22は同じく語呂合わせから「いい(11)ブーブー(22)の日」にもなっているそうです。

この記念日は最近認定されたそうで、車を単なる移動のための道具ではなく、「いい車だな」と大事にして欲しいという想いが込められています。

 

・昔 ピュアな乙女達の同窓会の日(3/20)

こちらの記念日は大阪府の幼なじみ4人組が制定したとのこと。個人でも制定できるのかと驚きました!

卒業シーズンでもある祝日「春分の日」と同じ日に設定することで、皆が集まりやすく青春に想いを馳せられる日となっています。

 

・糸ようじの日(8/18)

この記念日は歯(8)と歯(8)の間に糸(1)が通っているように見えることから、8/18に設定されました。

8月は夏休み期間という事もあり、お祭りに、バーベキューに、かき氷やスイカなど、美味しい食べ物の誘惑が多い時期でもあるので、その分お口の健康も意識しなければいけませんね。

 

いかがでしたか?

個人的に気に入ったのは「いいブーブーの日」でした。「ブーブー」の響きが可愛いですよね。

まだまだたくさんの記念日が設定されているようですので、ご興味のある方は調べてみると楽しいかもしれません。

藤浪

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第536回 歩歩是道場 周囲のすべてが学びの場

2024年11月05日

「歩歩是道場」とは、『我々の周囲はすべてが学びの場である』という意味の禅語です。

これは素直な心さえあれば、どこであっても修行の場となるという維摩経(ゆいまきょう)の一節に由来します。

 

修行と聞くとどこか寺などで特別なことをしないといけないと感じるかもしれませんが、修行は道場だけのものではなく、日々の生活や言動すべてであるということです。

日々の努力を軽んじたり、場所や環境の悪さを言い訳にしてあきらめることが、私たちには往々にしてあります。しかし、修行をするということは、結局は心がけの問題です。やること一つ一つが修行だと思えばどのような条件であっても、自分を磨くことができます。

 

幼少期に通っていた空手の館長に「ここに来る時だけが稽古じゃなくて、挨拶(特に感謝)を忘れないこと、家に帰って靴を揃えることも同じことだ」と言われてたことを思い出しました。当時は意味がよく分からなかった道場訓や館長の説教も、禅語に通じるものがあると思うと趣深いものがあります。

幼少期から磨かれていれば今の自分はかなりピカピカのはずですが、まだまだ修行が足りないみたいです。

幸いにも通わなくても修行ができることが分かりましたので、当時の言葉を思い出しながら日々の生活から改めたいと思います。

 

藤浪

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第535回 信濃町・霧下そばの日

2024年10月27日

10月28日は信濃町・霧下そばの日。霧下そばの美味しさをアピールするために、長野県信濃町の有限会社信濃町ふるさと振興公社と信濃町そば商組合が制定し、日本記念日協会が認定しました。
日付は、新そばの収穫時期であり、信濃町のそばは地粉を10割使用していることから10月、一般的に手打ちそばは「二八そば」(小麦粉2割、そば粉8割)であることから28日ということで、10月28日となります。
霧下そばは、標高500~700mの高原地帯で栽培されるそばのことを指します。この地帯は昼夜の気温差が大きく、霧が頻繁に発生する環境であるため、そばの栽培に適しています。霧は、霜などの低温からそばを保護し、穏やかな成長を促す役割を果たします。また、この冷涼で湿度の高い気候は、そばの香りや風味を高めるのに寄与しています。
霧下そばの生産地として知られる長野県の黒姫、戸隠、木曽、妙高などは、それぞれ独自の風土を持ち、そばの品質にも影響を与えています。土壌が火山灰に由来するため水はけが良く、そばの根が健全に成長しやすい環境です。これらの条件が合わさることで、霧下そばは特有の香り高さとコシの強さを持ち、色合いも鮮やかな緑色をしています。
霧下そばはその名の通り、霧のかかる地で育てられることからその名が付けられました。地名ではなく、栽培される環境を表しているため、包装や表示に「霧下そば」と記されることが多いようです。
一度霧下そばを食べに行きたいですね。
外山

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第534回 四大認知症

2024年10月20日

認知症には様々なタイプがあり細かく分けると100種類以上になるそうです。その中で代表的な認知症は4つであり、これを四大認知症と言います。

四大認知症は、アルツハイマー型認知症・脳血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症のことを指します。四大認知症は人工的にはアルツハイマー型 (68%)・脳血管性 (20%)・レビー小体型(4%)・前頭側頭型(1%)・その他となっています。

アルツハイマー型認知症は、脳が広範囲で縮小します。「アミロイドβ」というタンパク質が脳に溜まることが原因だとされています。その結果、記憶を蓄える「海馬」なども萎縮していき記憶障害が進行していきます。

脳血管性認知症は、脳の血管を原因とした認知症です。脳の血管が破れる脳出血や脳の血管が詰まる脳梗塞などの理由で脳がダメージを受けることで起こります。なので、アルツハイマー型は進行がゆっくりで、症状として脳全体が悪化するのに対し、階段状に進行して脳の一部が悪化していきます。例えば脳血管性認知症は今までできたことが突然できなくなります。他の行動は問題がないので周囲に驚かれることが多くなります。また、感情失禁も特徴の一つです。感情失禁とは感情が突然あふれて怒ったり泣いたりしてしまうことを言います。

レビー小体型認知症は「レビー小体」というタンパク質が脳に蓄積して認知症になります。症状としては「幻視」があり、存在しないものが見えたりします。例えば「人間」が見えたりするので、知らない人が家にいると言い出したりします。他にも小動物が見える場合もあるそうです。他にも運動機能の低下が見られる事もあります。これはパーキング病とも言われ、動きにくくなる(すくみ足)・動いたら止まりづらくなる(加速歩行)・震えるなどの症状があります。

前頭側頭型認知症は言葉の通り、前頭葉や側頭葉を中心に萎縮し始めます。前頭葉は社会性をコントロールするので、おとなしかった人が突然に暴力的になったり、犯罪行為をするようになります。これは色々な認知症の中でも特に家族が大変で、悪いことだからダメという意識が消えているので犯罪行為を行ってしまうからです。また常同行動というのも特徴的で同じ行動を何度も取ってしまいます。例えば天候が悪くても同じコースを毎日散歩したり、毎回同じ料理を作ってしまうなどの行動が見られます。

このように認知症にも様々な種類があることを覚えておくといいでしょう。

福田

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第553回 判断はギリギリの意思決定が多い

2024年10月15日

私たちは、何かを決断する時に、自分ではっきり認識できる意識的な考えと無意識的な考えが対立しています。特に悩みや問題が大きい時ほど同じぐらいの力で葛藤しあっています。
そこでは51対49の僅差でギリギリの意思決定しているケースが多いといわれています。この考えは、心理学者である河合隼雄氏の「こころの処方箋」の中で、「心の中の勝負は51対49であることが多い」と書いています。

終わらせないといけない仕事や家事が中々行動に移せない。意識上には「やりたくない」という気持ちと「今やらなければ」という気持ちとの対立が起こっていると思います。

この気持ちが意識上では「2対0」だとすると「やりたくない」の完勝に見えますが、無意識下ではこの気持ちの対立で葛藤して「51対49」くらいの僅差の勝負になっています。意識上に少し出ている部分だけをかいつまんで「全くやる気が起きない」となっているだけだということです。

何かを判断する時、無意識下では同じ大きさの考えで対立しています。意識上に出てきているのはほんのわずかのこと。
この考え方が活かされるのであれば、意識の僅差のところを自分に優位な判断をすることは容易になるのではないでしょうか。

藤浪

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第552回 交通事故死ゼロを目指す日

2024年09月29日

日本政府が「生活安心プロジェクト」の一環として2008年(平成20年)から実施。
毎年、国民の100人に一人が交通事故により死傷するという厳しい状況が続いており、また飲酒運転による死亡事故が大きな社会問題となっているように、交通事故のない社会を求める国民の声は依然として大きいものがあります。
また、記録の残る昭和43年以降、毎日交通死亡事故が発生しているという状況が続いています。このような中、交通安全に対する国民の更なる意識の向上を図り、国民一人ひとりが、交通ルールを守り、交通マナーを実践するなど、交通事故に注意して行動することによって、交通事故の発生を抑止するため、新たな国民運動として「交通事故死ゼロを目指す日」が設けられました。
1年に3回あり、2月20日と、春・秋の「全国交通安全運動」の期間中の4月10日・9月30日。「春の全国交通安全運動」は4月6日~15日、「秋の全国交通安全運動」は9月21日~30日となっています。
ただし、4年に1度行われる統一地方選挙の年は「春の全国交通安全運動」の実施週が5月11日~20日に変更されるようで、これに合わせて春の「交通事故死ゼロを目指す日」は4月10日から5月20日に変更されます。
3つの重点ポイントとして
1, 反射材用品等の着用推進や、安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止
2, 夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶
3, 自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
秋は9月下旬に開催されるのですが、10月から交通事故の死者数が増えており、9月までは明るい時間帯も10月になると薄暗くなり、対向車や歩行者が見えにくくなることで交通事故が引き起こされているのです。
夜間時の歩行者が交通事故に遭うケースが増えているため、暗がりの中でも運転者が歩行者を認識しやすくするための反射材の着用が推奨されます。また薄暮時など早めにライトを点灯することで、他車や歩行者などから自車の存在を早期に認識してもらうことができ事故回避にも繋がります。
夕方薄暗くなってきたころ、歩行者の方が反射材を着用しているのをよく見ます。とてもわかりやすくすぐに気づきます。運転者側も早めにライトをつけて存在をわかってもらい安全運転に心がけたいと思います。
外山

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第551回 認知症と物忘れ

2024年09月22日

現在、認知症の患者が非常に増えているそうです。65歳以上を高齢者といいますが、現在高齢者の約5人に1人が認知症であると言われています。

さらにMCIと言うものがあります。MCIとはMild(軽度)Congnitive(認知)Impairment(障害)のことを指します。なんとか生活はできるが認知症の一歩手前の状態を言います。そしてMCIは認知症とほぼ同数がいるとされています。

加えて将来的には患者比率はもっと増え2060年には高齢者の3人に1人が認知症になると予測されています。それだけではなく少子高齢化のため2060年には全人口の4割が高齢者だと予測されています。

現在寿命はどんどん延びていますが、健康でいられる「健康寿命」と言うものがあります。健康寿命とは寝たきりや認知症などで介護の必要な期間を差し引いた部分になります。大体男女ともに10年くらいが不健康な期間がある結果となっています。長生きは我々にとって大きな希望だと思いますが、長生きをしても認知症の期間だけが延びても元も子もありません。

認知症で最もメジャーな症状は「記憶障害」です。人は誰でも加齢と共に忘れっぽくなるものです。これが「物忘れ」です。

加齢による物忘れと認知症による記憶障害には大きな差があります。それは忘れていることを自覚できるかできないかです。加齢による物忘れは「忘れたことを自覚」しています。しかし、認知症の場合は「忘れたことも自覚できない」状態です。さらに言えば加齢の物忘れでは「体験の一部を忘れる」ものです。認知症では「体験全てを忘れる」ことが多いです。

他にも加齢による物忘れの場合「ヒントで出てくる」事が大半ですが、認知症による記憶障害の場合ヒントがあっても思い出せません。さらに認知症が進むと人生の長期的な記憶がごっそりと抜けてしまう事もあります。

記憶力を上げるための対策としては「メモをする」ことが重要です。実際にメモをたくさん取る人ほど記憶力が高くなるそうです。メモをするほど脳が鍛えられなくて記憶力が下がるイメージがあるかもしれませんが、メモをすることで脳の容量が自由に使えるためより色々なものを記憶できるようになるのです。

福田

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