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第367回 日本酒「獺祭」の人気

2020年08月30日

日本酒好きなら誰でも知っている「獺祭(だっさい)」。

日本酒業界が低迷しているなか、獺祭は品薄続出するほどの大人気の日本酒であり、現在は日本国内にとどまらず世界に日本酒の文化を拡げています。

造っているのは山口県岩国市の草深く小川の流れる山あいにある旭酒造です。

杜氏を置かない蔵元としても知られています。

 

獺祭の名前の由来は旭酒造の所在地である獺越(おそごえ)から一字をとって銘柄を「獺祭」と命名されました。

獺祭とは、獺(かわうそ)が捕らえた魚を岸に並べる習性があり、その姿はお祭りをしているようにみえるとか。その様子から詩や文を作る時、多くの参考資料を広げちらす事をさします。

日本文学に革命をもたらした正岡子規が自らを獺祭書屋主人と号したように、「酒造りは夢創り、拓こう日本酒新時代」をキャッチフレーズを掲げ、「獺祭」というブランドが生まれました。

 

以前は”普通酒”を地元で売っていたが、売れてなかったそうです。

「なぜ売れないかを突き詰めていくと、求められている酒とは『酔うため、売るための酒』ではなく、『味わう酒』ではないのか。そのためには酒の質を追いかけていくしかないんじゃないか。それが大吟醸酒だった。」ということです。

 

吟醸酒は玄米の表面から40%以上削り取り、残した60%以下の白米を原料に用いて、低温、長期間発酵させ、特別に吟味して製造した酒。普通より高度な醸造技術を要求されます。大吟醸酒になると、50%以上も削り取ります。

しかも獺祭は酒造好適米の「山田錦」しか使わないという徹底ぶりです。

獺祭はさまざまなラインナップがありますが、特に最高品質と高く評価されているのが「磨き二割三分」シリーズです。精米歩合を23%にするということはお米を77%削るということで、これにはかなりの時間と手間がかかります。

まさに「量より質」を徹底しています。

 

大人気の獺祭も今年の新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、海外からの発注はキャンセルが続き、飲食店の営業自粛等により5月には売上40%になりました。

 

そこで旭酒造は酒米の生産農家への発注量を減らさないようにするために、「山田錦」を食用米として販売をはじめました。全国の獺祭取扱店や旭酒造の通販サイトでも販売しています。

 

さらに消毒用アルコールが足りないということで、「山田錦」を発酵・蒸留して、アルコール度数72%のエタノールを生産、出荷しています。

 

そして7月から9月30日までの飲食店限定の商品を発売しています。

「活気を失くした飲食店を盛り上げる、ひとつのきっかけになれば」という思いだそうです。

 

旭酒造の現社長は「街に出る機会も外で飲む機会も減少するだろうが、外食の機会がこれまで以上に特別な”ハレ”の機会になるのではないか。街に出た際”せっかくならいいものを口にしたい”という消費者は増えるはず。ピンチをチャンスにすべく、原点を大切にした提案を続けていく」といわれています。

「今はコロナだから仕方ない」だとか「じっと今を耐えるしかない」ではなく、自分の信念はブレずにその時代に合わせて違う視点で新しいことに挑戦することは大事だと思いました。

櫃田

 

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第366回 自分の評価を他人に任せない

2020年08月23日

あなたは他人の評価ばかりを気にして本当の自分を隠したり、良く思われようとして自分の意見を言えなかったりしていませんか。他人からの評価ばかり気にしていると自分らしさを失ったり、本当に自分のやりたいことができなくなってしまいます。

確かにこんなこと言ったら何て思われるだろう。嫌われるかな。周りにどう思われるかな。どう見られているかなとか気になってしまうものですよね。

その一方で、周りにどう思われようと自分の意見を言い、自分らしく生きている人もいます。あなたがもし他人からの評価を気にしすぎて自分の人生を生きていないのであれば、ぜひ一度自分の人生について考えてみてください。

多くの人は期待に応えたいという気持ちを持っています。期待に応えることで自分は認めてもらえた。受け入れてもらえたという気持ちになるから期待に応えたいと思うもの。

ただ、よく考えてみてもらいたいのは、どう頑張っても全ての人に受け入れてもらうことはできないし。好きになってもらうこともできない。だからこそ過剰に期待に応える必要はないし、それによっての評価も気にする必要はないんですよね。

他人の評価を気にするあまりに周りに合わせすぎて無理してしまう。それってちょっと自分が可愛そうじゃないかな。

他人の期待に応えたいと思う気持ちで頑張ったとしても、その評価が思った以上に低い場合があります。そんなときあなたはどんな気持ちになりますか。

本当の意味でのあなたの努力はあなたにしか分かりませんよね。他人の評価など気にしないで自分で認めることです。自分の能力を高めることなどに集中するようにして、他人から評価など気にするは辞めていきましょう。

自分のことは自分で認めよう。

本田

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第365回 緊張を速効で治す方法

2020年08月16日

日常生活の中で緊張する場面に出会うことがあると思います。そんな時はどうしますか。緊張をすぐに改善する方法は二つあります。その二つは筋弛緩法とネガティブ・シミュレーション法です。

筋弛緩法とは、筋肉をゆるめることで心をリラックスさせる方法です。やり方は、まずは息を大きく吸ってから体全体に強く力を込めてください。そして、その上で緊張をゆるめます。この落差で体と心をほぐす方法です。この方法は即効性のあるリラックス法なので緊張が強いときに試してみるのがオススメです。

もう一つのネガティブ・シミュレーション法とは、アメリカのサンタ・バーバラ大学の心理学者であるロナルド・アドラーが提唱した方法で、とにかく最悪の事態が起こったらどうするかを考えるものです。ネガティブなことを考えれば余計に緊張するんじゃないかと思うかもしれませんが、緊張しない人とはどういう人か考えてみてください。緊張しない人とは、多くのパターンを体験しているので一通りの対応策を知っている人のことで、つまり慣れている人のことを指します。慣れていない人は、真っ暗な洞窟に入るようなものなので、悪いことばかりを考えてしまい不安が強くなるためさらに緊張をしてしまうのです。なので、とにかく最悪の事態をあえて想像してその対策を考えることにより、大抵のことはそれ以下の出来事と思うことができ、気持ちが楽になります。

緊張を速効で治す方法として2種類の方法を書きましたが、ネガティブ・シミュレーション法は特に色々なところで使えるリラックス法だと思います。会議の時、面接、デート、誰かと会話をするときなど何か不安や緊張するときなどに使ってみてください。

福田

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第364回 商いは牛のよだれ

2020年08月10日

商売とは、牛のよだれのように小さな利益を根気と忍耐で集めて、大きな利益にしていくということわざです。一攫千金を狙うと、失敗することが多いです。

商いの基本としては、努力して小さな結果を積み重ねて、時間をかけて大きな成果をあげるという、実に地味で根気のいる作業が必要となります。

これは、商いだけに限りません。何を行うにしても、根気よく小さな成果を蓄え、積み重ねていく必要があるのです。

 

一度に大きな成果を狙うと、なかなかうまくいきません。もし、うまくいったとしても、花火のようにぱっと消えていきます。下積みの重要さをも物語っていることわざです。

 

何かを行う際に、重要なのは根気と忍耐です。

もう一度、根気と忍耐の価値を見直しましょう。

コツコツとがんばり、絶対に諦めなければ、高い確率で成功することができるではないでしょうか。

 

寺澤

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第363回為せば成る為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり

2020年08月02日

日本史史上最高の名君との呼び声高い、江戸時代の米沢藩第9代藩主・上杉鷹山が残した名言です。当時の米沢藩は借金まみれで財政が緊迫しており、追い打ちをかけるような大凶作で、このままでは領地を幕府へと返上するしかありませんでした。そんな米沢藩を救ったのが上杉鷹山でした。

彼はまず無駄な出費を減らすために、出費の大部分を占めていた江戸の藩邸での豪遊をなくし、ひたすら倹約生活に努めました。それまで豪華な生活をしていた保守派の家臣は案の定、断固反対しますが鷹山は改革を断行。その後も多くの妨害に遭いながらも殖産興業を成功させて農村復興に尽力した結果、鷹山が死去する頃には年貢徴収率が100%を達成するという偉業を成し遂げたのだそうです。

そんな彼が放ったのがこの言葉。今風に訳すと「やろうと思えばなんでもできる。できないのは途中でやめるからだ。決して諦めるな」といった感じでしょう。

加藤

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