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第535回 脱構築 二項対立に縛られるな

2024年05月06日

脱構築と言うのはフランスの哲学者ジャックデリタが提唱した考え方で、簡単に言えば二項対立の構造を崩すという事です。

デリタによれば西洋哲学は善と悪、主観と客観、神と悪魔など優・劣の枠組みを前提として構築された論理展開であったが、脱構築ではそのような枠組みが持つ矛盾性を明らかにして、過去の枠組みから脱し、新たな枠組みへ構築を目指します。

例えば最近よく耳にする「多様性」という枠組みから考えると分かりやすいかもしれません。多様性が大事だと主張する人は、当然ながら画一主義や全体主義を批判します。すなわち、彼らは「多様性と画一性」及び「多様性と全体主義」という二項対立があり、対立されてるものはより劣ったものだという考えになります。

 

この例題に対して脱構築をすると「多様性が大切だ多様性を認めろ」という主張自体がそもそも画一的で全体主義的だという批判に成り立ちます。多様性が重要なのであれば、様々な考え方が認められるべきでありますが、その考え方であれば「画一性や全体主義主義は素晴らしい」という主張もまた認められるべきであります。

しかしそれを認めれば多様性は必ずしも重要ではないという事になり、元々の考えから矛盾して事になってしまします。

 

脱構築を批判の道具としてもっと使いやすくするのであれば、Aの考えとBの考えがあるとしてある人がAを主張し、この人を批判したいと思ったときにその人の枠組みに入って「AではなくBが良いと思う」と批判することは多くに人がやってしまいます。しかしもっと効果的なのは、「そもそもAかBかと考えるのがおかしい」と指摘することになります。向こうが提示してきた議題をそもそも破壊してしまうことになります。要するに「同じ土俵で戦わない」という事ですね。

 

捻くれた使い方をお伝えしてしましたが、二項対立というものは企業問題を解決するのに便利なもので例に挙げると「強みと弱み」、「チャンスとリスク」、「デザインとコスト」などになりますが、この二項対立を設定してしまったばかりにその思考の広がりに制約をかけてしまうこともあります。問題に対して行き詰ったら、その枠組みごとひっくり返してみる「脱構築」してみてはいかがでしょうか。

藤浪

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