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第354回「めんどくさい」を引き起こす3つの思考

2020年05月31日

このコロナ禍、せっかくできた時間を使って新しいスキルを身に付けたり、手つかずだったことを学びたいと考えている人も少なくないはずです。それなのに、なぜかめんどくさくて始めていない、ということはありませんか。実は人が「行動を起こすのがめんどくさい」と思うのには3つの考えがあるようです。めんどくささを感じずに、新しいことを始めるにはどうしたらいいのでしょうか。
めんどくさいを引き起こす3つの考えの1つ目は、「考えるのはいいことだ」ということです。こう考えている人は多いでしょうが、そうした常識が正しいとは限りません。人はポジティブなことよりも、ネガティブなことのほうが、強烈に記憶に残るわけです。すると、人は考えるたびに、ネガティブで強烈な記憶がどんどん蓄積されていることになります。学校の試験や仕事において、考える力の強い人間が勝利を収めているのも事実ですが、それについては「なんとなくの思考」と「意識的な思考」を区別する必要があります。紙やパソコンに自分の考えを書きながら、思考を深めたり、考えをまとめるといった「意識的な思考」は全体のほんの一部で、ほとんどは雲のように私たちの頭の中にやってくる「なんとなくの思考」です。そうした考えのほとんどはネガティブなものであり、それが大量にやってくるのですから、脳は毎日相当なストレスを受け、新しいことに挑戦しようとしても「めんどくさい」という気持ちが強くなって行動できなくなってしまいます。情報過多の現代においては、考えない力の習得がますます必要です。
2つ目は「最初からいい結果を出したい」です。それだと行動するためのハードルが一気に上がってしまい、行動を起こせません。最初のハードルが高すぎると、いつの間にか「あんまりやる気が湧かないな。もう疲れたから、明日でいいや」と考えるようになって、結局、行動しなくなるのです。何事も初めてやるときというのは、いちばん大きなエネルギーが必要なのです。始めるだけでも大変なのに、最初からいい結果まで求めていたら、めんどくさくなって当然なのです。失敗してもいいんです。まずは失敗を目指すくらいの気持ちで行動するくらいがいいでしょう。
3つ目は、「出来なかったらそれは私の意思が弱いから」です。何か行動を継続できなかったら、つい自分の意志が弱いと思ってしまうのは、人の性というものです。しかし、「意志」の力はほとんど関係ありません。夢や目標の実現に向かって進んでいるとき、最初は誰でもできなくて当たり前だからです。誰でもなかなか思ったように行動できなかったり、横道にそれたり、時には後退してしまうことがあるものですし、それは当たり前のことです。でも、諦めてはいけません。諦めずに続けていれば、すべてが順調に運ぶものです。まったく進んでいないように思えるようなときでも、長い目で見れば順調と言えます。
加藤

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