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第452回 コロナウイルス最大の問題は?

2022年04月17日

コロナウイルスには様々な症状があります。嗅覚や味覚の消失などがありますが、最も恐ろしいことは他にあると思われます。コロナウイルスの最大のダメージは人間関係だと考えられます。現在の感染予防はマスクの着用、ソーシャルディスタンス、イベントやパーティや飲み会の自粛、予防接種などの対策が行われています。

ですがこれは同時に人間関係を築くチャンスを奪い、その結果大きく3つの問題が生じました。

一つ目は出会いの激減です。新たな出会いも生まれにくくなるし友達や恋人関係の継続も厳しくなります。コロナの飛沫感染を恐れたらデートの一つも取ったってやりづらくなります。実際に令和2年での新規の妊娠届出数は平成31年(令和元年)に比べてずいぶんと落ち込んだ結果が出ています。

二つ目は孤独のストレスです。出会いが減り孤独になると心にも体にも悪影響があります。

アメリカ医師会の調査によるとコロナ禍によって男性の飲酒機会は14%・女性は17%増加したとの報告があります。さらに孤独になるほど飲酒量や喫煙量が増えて早死にするというデータもあります。

三つ目は親しい関係の悪化です。例としては、今まで外で仕事をしていた夫が突然リモートワークでいるようになった。その結果仲良くなる可能性もありますが、距離感が近くなりすぎて喧嘩や口論が増えることもあります。離婚件数はコロナ禍に入って減少傾向にありますが、これは結びつきが強くなったと言うよりも不安の方が強く、我慢していたと考えられます。実際に外出自粛にも関わらず離婚相談の件数は3割増し、電話相談なら5割増しになったそうです。つまり表だって離婚することはできなくても離婚したいと言うストレスはどんどん増えていると言うことです。

ここで「ヤマアラシのジレンマ」の心理学用語の話をします。あるところに寒くて震えていた二匹のヤマアラシがいました。温め合うために二匹は抱き合おうとします。でも針があるので近づきすぎれば痛くてしょうがない。だから寒くなく、痛くないちょうど良い距離を保つ必要がありました。これがヤマアラシのジレンマです。

人間関係もこれと同じです。関係が疎遠なのも寂しいですが、あまりに近すぎてしまうとそれはそれで喧嘩になったり、居心地の悪さに繋がってしまいます。

コロナ禍での生活は感染の恐れから人と人との距離感が難しくなっているので、ちょうど良い距離を保つことが重要になります。

福田

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