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第41回 「カン・コツ」

2015年09月13日

仕事を一人前にこなすには、「知識・技術・技能」が必要となる。
「知識」とは「考え方・判断・知りうること」であり、「技術」とは「生産の方法・手段」、「技能」とは「生産の具体的な行為」を指します。
ただし、技能は「表現」や「カン・コツの抽出」が難しく、形式的に教えることが難しい。
逆に、技術は形式的に教えることができる。
製造業での手仕事には、機械加工でない限り、どんな些細な作業にも「カン・コツ」がある。
作業者は日々の作業で無意識にちょっとした加減をしている。
鉄鎚の使い方1つをとっても、作業者はその作業に合わせ使い方を加減している。
これがモノ造りにはとても重要なことで、良い仕事をするには必要不可欠となる。
「カン」とは感、すなわち5感を使うことで、俗に言うと「目の付け所」(視覚だけではない)だと言えます。
一方、「コツ」とは、骨法すなわち大事な骨組みのことでを指し、「上手くやるための方法」で、 この「カン」と「コツ」は言い変えれば「作業の要点」(急所)のことである。
この「カン・コツ」を身に付けるためには、経験により自然と身に付く事と、先輩から教えてもらう事があり、どちらも時間と労力が掛かる。
昔から、職人になるには、先輩の技を「目で見て盗め」と言われた。しかし、現代の会社組織の中では、なかなかそんな余裕はない。
会社としても、1日も早く一人前となる人材に育てることは重要課題である。
技能や技術の指導において、作業の手順ごとにこの「カン・コツ」、すなわち「作業の要点」を形式値化すると共に、作業者にしっかりわかりやすく教えることが必要である。

柏原

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