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第30回 工場見学でまず目につくのは5Sの看板です

2015年08月11日

「5Sとは1.整理→不要なものを捨てること 2.整頓→使いやすく並べて表示をすること 3.清掃→きれいに掃除をしながら、あわせて点検すること 4.清潔→きれいな状態を維持すること 5.しつけ→きれいに使うように習慣づけること という意味である。
ここで最後に躾が入ってくるのだがこの躾をもう少し細かく見てみよう。インターネットで調べると、
しつけとは、人間社会集団規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。
しつけとは、教育することと言い換えても良いが、教育一般よりも生活全般に根ざした、更に根源的な事柄にまつわる部分を教えていく行為を指す。とある。
たとえば「就職は人生の難関の何番目になるか」で紹介した、お受験ということがある。愛知県で男子というと最高の中学はやはり「東海中学」であろう。ここに入学させるため(子供本人はそんなことわからない)親が必死に勉強させる。
勉強とは机に向かってじっとしていられる人間が勝つと決まっている。落ち着きがない子供、またはそういった環境にいる子供または勉強しなさいといわれない家庭の子供は別段無理して勉強しない。
しかし勉強しなさいと親が厳しく躾し尚且つ一流の学習塾に入れるとだれでも入学できるかというとやはり落ちるべき人は必ずいるのである。しかし親は何とか受かってもらいたいだから躾ける。
これで躾けられた子供は、他のそうでない子供たちよりも結構きめが細かい。きめが細かい人間は神経質ともいえるので仕事もやりこなす。なぜなら自分にプライドを持っているからである。できない自分が許せないのである。
また彼らは自分に厳しいようにまた他人にも厳しい。だから組織にそれなりの立場に上がっていける。このようにすでに人生の競争は小学生から始まっているのだ。
これ以外に社会で競争に勝つ方法は自宅が仕事場であって親が子供に毎日毎日仕事のお手伝いをさせている家庭である。これは門前の小僧の世界であり親の背中を見て子は育つそのものである。
良く会社経営は3代目でダメになる言われるがまさにこれである。2代目はお父さんの仕事ぶりを見て育っている。ところが3代目は生活の場と職場が既に別になってるのでなかなかお父さんの仕事ぶりがわからない。
また3代目の中にはお父さんと違ったことをやりたいという者もいて突拍子もないことをやりだすものもいる。これを2代目が抑えることができれば良いのだが、親ばかというか案外自由にやらせてしまう。
本当に3代目に経営の素質があればこの自由奔放こそ最高の訓練となるのだが、それは子供のころに躾されていたという条件が必要になってくる。子供の時から甘やかされて大人になっても甘ければ結果は知れている。
では子供のころは甘やかし大人になったらしっかり躾すればよいかとなるがこれもダメ。甘やかされた坊ちゃんは打たれ弱い。また挑戦意欲もない。
では子供のころ厳しくされさらに大人になっても厳しくされたままの大人はどうか。これもあきまへん。自分の意思というものがない。自立できません。
結論やはり小学生まではしっかり躾けられた子供でその後年を追うごとに自立させられ、社会に出たらご自由にどうぞといって育てられた子供ほど競争の社会で強いものはない。
強いとは別の言葉で言いかえると要領がいいともいえる。要領をわかりやすく言うと、大学時代の試験をすべてカンニングできりぬけ、またレポート提出には他人の物を借りて写し、授業は友達に代弁してもらってバイトするか遊びに励んみ、卒論もめったに出なくて最後の発表のみ参加する、その癖4年でしっかり卒業し成績も優秀だった者といえるでしょう。
これは頭が良いという世界ではなく、まさに要領つまり友人関係・段取り・時間管理・目的意識などなどの社会人として必要なことをすべて持ち合わせているといえる。
この者が社会に出て「仕事を躾けられ」文句を言いながらそれなりに結果を出していくともう誰もついていけない。もともとの素質が違うからである。どれぐらい追いつけないか?
仮にその要領の良いものが上から1番だったとしよう、つぎの2.3.4番の3人が協力して対抗しても多分1番つまりその要領の良い人間には一生勝てないだろう。人生とはこんなものである。
「学生時代しっかり勉強してきてあまり遊べなかったから社会人になったらのびのびと生活します」という考えの者もいるがこれもあかん。そもそもこれからさらに競争が厳しくなるといっているのにそんな甘い考えではどうするの。
くどくど申し上げるがいい給料がほしくまたそれなりの地位立場がほしければ、よく考えることである。ほんの1時間ほど考えて結論出しこれではあきまへんで。
来る日も来る日もまた風呂入っていても眠っていても考え続けないと。だいたいこんな状態では不安でぐっすり眠ることもできないと思うのだが。
睡眠薬まがいの物を飲んで週に1回はぐっすり寝る。それ以外はとにかく励む。血のにじむとは言わないが、それでも血の小便が2.3回ほど出ないと。実は要領はいいのだが案外神経質で陰ではしっかり努力しているのである。
他人に負けるのが悔しいというその一点で生きているのである。だから誰が見ても優秀なのである。
お金持ちになれますか?という前にまずやることやってみることである。

 

 

 

 

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