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第27回 就職は人生の難関の何番目になるか

2015年08月06日

人生の通り道の中で難関と言われるものが5つある。
1.大学入学 2.就職 3.結婚 4.子育て 5.マイホームを持つ
1.の大学入学はすでに経験された方がこれを読んでいると思うので言うまでもない。なんだかんだと言って日本という社会は学歴社会である。そしてまた偏差値優遇社会であるといってよい。いい例が国家公務員=官僚は中卒では決してなれない。一流大企業に就職しても部長クラスにはなれない。大体出身大学で判断されてくる。銀行マンでもそうである。中卒の人はいない。人生の勝負はまず初めは大学に入るかどうか、そしてその大学はどこなのかなのである。
2.次は就職である。どこに就職するか?大企業や国家公務員に名を求めていくか?慣れたころには2.3年に一度の転勤移動が当たり前のようにやってくる。では中小企業で我慢するか?親に言われる「私はあんたに中小企業に行ってもらうために大学まで入れたんじゃないよ」と。親も内心名を求める。そこで大企業に入ることにした。学歴社会だから上層部は国立1期校のなかでさらに優秀と言われる学校卒の連中で埋め尽くされる。それでも名を求める。
それならば中小零細の中で優秀と言われるところに入社し、重要人物になろう。
社会で2.8の原則がまかり通っている。「会社を盛り上げるのは全体の2割の者で残りの8割はこの2割の人間の付いて回りだ」という意味である。このように上下関係はどこまででも追いかけてくる。というか学生時代の上下関係などかわいいものだ。社会の上下関係は即収入・地位が関係するからである。「鶏口となるも牛後となるなかれ」という故事がある。
3.就職したら学校と違うのだから他人は自分の仕事を決して渡そうとしない。渡せば自分のおり場がなくなってしまう。きるだけ新人教育はしたくないものである。だから昔は仕事は見て覚えるとか盗む物と言われていた。未だにそれを貫いている会社もある。逆に手とり足とり丁寧に教える会社もある。
まずは28歳ごろに係長になること。つまり就職5年である。これが最初の最も大事な時期である。
4.28歳で自分の会社でのおり場を見つけ出したら次は身を固めることである。結婚し子供を育てる。そこでどの家庭も悩むのである。そして子供に期待をする。自分よりはできのいい学校に入ってほしいと。それで小さなときから学習塾に入れる。時間を割いて親は送り迎えをし、自己満足に浸る。そして勝負の初めは大体中学ぐらいで決まる。有名私立中学に入学できるかである。まさに時間とお金の戦いである。そのためだけに親は働くといっても過言ではない。
そうでない家庭もある。それは初めから社会に競争していないのだった。だから子供にも競争させない。またはおのれの能力を知っているから子供に無理を求めないのかもしれない。そこで勝ち残っていけて頂点の学校に行ける子供のみが親がなしえなかった道に行けるのである。ただし受験勉強は社会に出ても役立たないのだが。
5.子育てが目鼻がつくのは中学卒業ぐらいである。高校に入学すれば義務教育でもないので親も気が楽になる。後3年すれば働いてくれる。家庭は楽なる。
そこで考えるのが自分達の生活の場所である。初めはアパート暮らしだったのだが何とか中古のマンションでもいいから住みたいと考える。子供も就職してくれたから何とかローンも返せるだろう。小さな幸せでも自分にとっては最高に幸せであると。
そう、こんな感じで一生の勝負事がやってくる。勿論子供を何人作ろうだとか親の遺産分与でどれだけもらおうだとか別の勝負事はあるのだが……。
これらのことを就職する前からすでに計画立てておかなければならない。いずれある年齢になれば自分の死ぬ時のことも計画立てるようになる。これが人生設計と言われるものであり、それには人生観=哲学が関連してくるのである。
ダイヤモンドはなぜ光るのか?それは光る原石を磨いたからである。道に落ちている石を死ぬまで毎日磨けばダイヤモンドになるか?なるのならば毎日磨こう。
人間も同じかもしれない。孫子が言う「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と。まず己を理解することである。それで人生観を考え設計を立て相棒を見つけ怒鳴り合いながらあっという間に年を取っていく。

 

 

 

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