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第72回 1月終わりを迎えて

2016年01月31日

1月から「組織に取り組む」というコンセプトでスタートした。今までは「一子相伝」という内容で取り組んでいたわけだが、これではなかなか若い人が育たないというか育てる方法としては間違いないと思うのだが育つ前に育てる方の能力が劣ってしまい、育てきれないという欠点があるので方針転換したわけである。
では「組織運営とは」なにか?それは今まで強烈なリーダーが独断で判断・行動していたことを、リーダーと言える立場の人を作り出して、その人を中心に物事を運営していこうということである。
そこには様々な欠点が現れる。しかし急がば回れの類のごとくわざと失敗を経験させながら前進させていくしか今の若い人は育たないといえます。 「欲望・目標・競争心・くやしさ」=ハングリー精神というかハイエナ的生き方がない若い人に会社の一部でもいいから運営してみろという方が間違っているといえるのかもしれませんが、かと言ってそれなりになるまでじっと待っていたのではその間に会社自体の存在がなくなってしまうかもわかりません。 だから思い切って挑戦していくのです。挑戦させるのではなく自分が挑戦するのです。
本来組織運営は40代がやるべきです。しかしもともと会社運営が売上と利益を中心に運営しそれで良しとしてきた中で、一子相伝的伝統運営であったので40代が育っていない。また採用も怠っていたので人がいないという状態です。 ですから一番層の厚い20代でその代用を行ってもらわなければならないという苦渋の選択でスタートしたわけです。
人生40代でピークを迎える。それまでにまず20代で作業を一通りマスターする。そして30代で部下を少し与えられ教える経験を積みながら実績を積んでいく。 これが組織運営であり人材育成である。
だがもともと人材育成ほど時間とお金がかかるものはないと思われます。またいくら育てようと思っていても原石が悪けれそれも空回りということになります。ですから零細企業運営は一子相伝が一番の安全策と言えるのです。
本来20代は様々な経験を体験しながら人生の厚みを身に着けていく。これが生き方なのであるがそれすらもできなくなってきている現代では結論的に勝負は入社5年と位置づけ、28.29歳ではその勝負で抜きんでたもののみ明日の会社運営の骨格を担い30代前半で家庭を持って次の人生設計にステップアップするという流れで行くしかない。
「組織」と言うとかっこがいいが「ワーカーとスタッフ」いや「一般労働とリーダー」いやもっとはっきり書くと「使われるもの=今のことしか考えていない人と使うもの=経営者に未来を夢見せられそれを現実のものにする実行部隊でその為に部下を働かせる者」と言えばいいか、これがそもそもである。
つまり人間は生きながらすでに平等ではなく、すでに決められた運命の中でもがき苦しみながら生きているという考え方もある。
それを否定するなら「やるべき仲間」に入るべきであるでしょう。つまりリーダーを目指す。そして人一倍勉強し、人一倍労働し、見返りに対価をもらう。収入と立ち位置、優越感というものであろうか。
資本主義のルールは労働を苦と思わない者のみがリーダーになりえ、そして高収入を得る。ルール通りに生きれば誰でも優秀になる。

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