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第75回 嫌われても気にするな

2016年02月21日

アドラー心理学では「他者貢献」が大切だとされています。人間は共同体の中で生きているため、最大の不幸とは「自分は皆に必要とされていない」「自分がいなくても社会は関係なく回っていくのでは」と言うような孤独感だとされています。その逆に、人にとっての最大の幸せとはその真逆の「みんなに必要とされること」となります。
例えば、他人が喜ぶ事をするのは本人にとっても嬉しい事のはずですし、ビジネスに関しても「お金のため」というのも目的の一つだと思いますが、「人を幸せにする」というのは本人にとっても喜びとなるため仕事をする人もいると思います。だからこそ簡単に幸せを感じる方法とは、シンプルに他者に貢献する、つまり相手から「ありがとう」を作り出すことになります。
幸せになる方法は、相手から必要とされる事と言いましたが、これは厳密にいえば「他の人の役に立っている」という自己満足感を抱くことになります。つまり、他人の評価は関係などなく、その行為の結果「嫌われてもいい」と言うことです。別に「嫌われてもいい」というのは「わざわざ嫌われる事をしろ」と言う意味でなく、「自分が良かれと思って何かしたことが結果的に誰かに嫌われても気にするな」と言うことです。
ここで一つ例を上げると、あなたが電車で年寄りの方に席を譲ろうとした場合を考えてみると、席を譲ったら相手からは「ありがとう」と言われ相手は席に座る事が出来ますし、自分も相手から「ありがとう」と言ってもらい席を譲ってよかったと幸せを感じる事ができると思います。しかし、中には自分を年寄り扱いしているのかと怒ってくることもあるかもしれません。これは人間の感じ方は千差万別、たとえ100人に同じ親切行為をしても10人くらいはイヤがる人がいるかもしれないからです。なので、そのイヤだと思う10人の事ばかり考えて行動を起こさないよりも、90人から感謝をされるように行動することが大切だということです。
さらに重要なのは完璧を求めない事です。ここでの完璧とは、全員に好かれようと思うことを指します。他人の顔色ばかりを見て完璧を求めていては、それは自分の人生ではなくなってしまうので、それなら60、70点でも相手のために行動すれば、もし間違えたとして相手から悪口を言われたとしてもその改善点を見つけ、今後より良いものにしていけばいいので、相手からの悪口を恐れて完璧を求めて行動を起こさないのではなく、どんどん行動していくことが大切となります。
福田

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