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第9回
2018年09月18日
会社を変えるのは君たちだ!④
PART1●お客様をお迎えする時
☞橋本さんのよくない応対・応接を参考に、お客様の迎え方のポイントを確認し
ましょう。
杉 原「失礼します」
橋 本「(椅子に座ったまま振り返って)いらっしゃいませ」
★大切なお客様がお見えになったのですから、すぐに立ち上がって、お客様
のところへいく必要があります。そこで「1. 」とあいさつ
を述べ、きちんと2. をしましょう。
杉 原「私、トキワ産業の杉原と申しますが」
橋 本(ちょこんと頭を下げる)
★頭を下げるだけのお辞儀の仕方では、お客様に失礼です。
美しいお辞儀の仕方は、背筋をまっすぐに伸ばしたまま、30度ぐらいの角
度で上体を折り曲げます。その時、手の位置は男性は3. に、女性は4. で
重ねるとよいでしょう。
杉 原「(橋本に近づき、名刺を出しながら)すみません。私、トキワ産業
の杉原と申しますが、中村課長にお目にかかりたいのですが」
橋 本「(立ち上がり名刺を受け取り、大声で)課長! お客様です」
★お客様が名乗っておられるのですから、「トキワ産業の杉原様でいらっしゃ
いますね。いつもお世話になっております」とあいさつをしましょう。
★事前に約束を知っているのであれば、「5. 」と一言添え
る心配りも大切です。
★片手で名刺を受け取るのは失礼です。名刺は相手の分身のようなものです。
胸の位置で、6. で大事に受け取りましょう。
廊下。橋本さんは杉原さんの後ろをついて歩いています。
★お客様をご案内することが橋本さんの役目です。
廊下を歩きながらお客様を誘導する時は、お客様の視界を妨げないように、
お客様の7. を歩きましょう。
★曲がり角では、お客様に行く先を手で示すなどの気づかいができれば、な
お親切で丁寧な印象をお客様に与えます。
エレベーター前。杉原さんが自分でボタンを押そうとします。
★本来ならお客様の前を歩いて誘導しているわけですから、当然、エレベータ
ーのボタンも橋本さんが押さなくてはいけません。
★ボタンを押して扉を開けた状態で、「どうぞ」と一声かけて、お客様を中へ
迎え入れましょう。
★エレベーターでのお客様の迎え入れ方には、外でボタンを押し、先にお客様
に入っていただくやり方と、自分が先に入り、中でボタンを押して扉を開け
た状態で後からお客様を迎え入れるという方法があります。その時々で、臨
機応変に行いましょう。
橋本さんは、応接室のドアをいきなり開けます。内開きのドアなのに、橋
本さんが先に入らず、外からドアを手で押さえ、杉原さんを入れます。
橋 本「どうぞ」
杉 原「失礼します」
★ドアを開ける前に、ノックをして、中に人がいないことを確認するのが礼儀
です。
★ドアが内開きの場合は、「お先に失礼いたします」とあいさつをし、自分が
先に中に入ってドアを押さえた状態で、お客様を導き入れます。
★ドアが外開きの場合は、「どうぞお入りください(ませ)」と言葉をかけ、先
にお客様に入っていただきます。
橋 本「では、ごゆっくり(部屋を出ていく)」
杉 原「(そのまま立ったまま)あっ、はあ……」
★応接室にご案内したあとは、お客様に8. をおすすめしなければいけません。
一般的に、上座は入口から一番9. の席です。
★お客様がおかけになってから部屋を出る時には、お待ちになるお客様への配
慮として「中村は間もなく参りますので、10. 」とお伝えして一礼をするぐらいの心づかいがほしいものです。
PART2●訪問時のマナーの基本
☞池田君の訪問の仕方のよくない点について解説します。
池田君の第一ボタンがはずれています。
★会社の代表として他社を訪問するわけですから、ボタンはもちろん、髪の毛、
肩のフケなどに気をつけ、11. を整えましょう。
池 田「あのう、杉原課長様をお願いします」
受 付「失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか」
★受付に着いたら、まず自分の会社名、名前を伝えるのが礼儀です。
池 田「すみません。株式会社南の池田と申します」
受 付「株式会社南の池田様でいらっしゃいますね。少々お待ちいただけ
ますでしょうか」
(受付が内線で確認します。待っている間、池田君はキョロキョロします)
★受付は、いわば会社の玄関です。キョロキョロ、ソワソワせず、12. 、
指示された場所で待ちましょう。
受 付「ご案内いたします。こちらへどうぞ」
池 田「はい」
★取り次いでくれた受付の人や、案内をしてくれた人には、一言「ありがとう
ございます」とお礼を述べる心づかいが大切です。
受 付「杉原はすぐに参りますので、どうぞ奥へおかけになってお待ちく
ださい」
池 田「はい」(案内してくれた女性が退室した後、池田君はテーブルの上
にカバンを置き、ソファーに深々と座る)
★カバンを13. の上に置いてはいけません。カバンは普段、職場の床に置
いたりして汚れています。テーブルやソファーの上に置くのは失礼です。自
分の14. に置きましょう。
★上座をすすめられた場合でも、15. に座るようにしましょう。奥の席に座っ
てしまうと、相手が入って来た時に、すぐに近づいてあいさつすることがで
きません。なるべく入口に近い席に、いつでも16. くらいの深さで
姿勢を正して座りましょう。
杉 原「お待たせしました」
池 田(立ち上がって)「いつもお世話になっております」(名刺を出そう
とポケットをさぐるが見つからない)」
杉 原「こちらこそお世話になっております。杉原と申します」(名刺を
差し出す)
池 田(片手でポケットをさぐりながら、もう一方の手で受け取る)「どう
も。あ、ありました。すみません。よろしくお願いします」(名
刺を渡す)
★名刺交換をすることはあらかじめわかっているのですから、17. に取り出せ
るよう準備しておきましょう。
★名刺を差し出す時は、会社名と名前を名乗りながら、18. で差し出すのが原
則です。相手も同時に名刺を差し出した場合は、片手でやり取りしますが、
名刺入れを受け皿代わりにして左手で受け、右手があいたらすぐに19. に添
えましょう。